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1月13日朝、ソプラノ歌手中沢桂さん死去の記事に軽いショックを覚える。82才だから年齢に驚いたわけではない。嘗て当方の新星日響の楽員時代、中沢桂さんとは、オペラやアリアの夕べなどの仕事でよくご一緒した。小柄ながら豊かな声量、確かなテクニックに裏打ちされた表現力ある美しいソプラノにはいつも聴き惚れ、毎回共演を楽しみにしていた記憶がある。近くで見る中沢桂さんは、キュートな顔立ちの快活な方だった。若い頃知っていた人が他界すると受ける衝撃は、自分の青春時代の記憶と結びついているからに他ならない。いわば自分の人生のページが捲られていくのを見る淋しさだが、時の過ぎゆくのを止められはしない。今回、記事の中でふと興味をそそられたのは、喪主が養女の方である事。そうかあ、養女かあ。養女も悪くないわね、と家族のない自分を思い、その可能性について考えてみる。しかし!相続して貰うべき何物も持たない自分を見れば、養女、養子が非現実的である事は一目瞭然。思わず苦笑してしまった。とまれ、中沢桂さんの御冥福をお祈りします。

もう1週間前になるが、ヴァイオリ二スト前橋汀子さんの演奏会を聴いた。プログラムはJ・S・バッハ、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6曲。前橋さんは私の若かりしウン十年前、飛ぶ鳥落とす勢いで、ブラウン管にも頻繁に登場するソリストだったが、生演奏を聴くのは今回が初めて。その経歴を簡単に紹介すると、旧ソ連邦時代、日本人初の留学生としてまだ高校生の身で旧レニングラード(現サンクトペテルブルグ)音楽院に学ぶ。その後ジュリアード音楽院を経て、スイスでヨゼフ・シゲティとナタン・ミルシティンに師事。ワタシ的には、ミルシティン師事というのはちょっとかなり羨ましい。何故ならハイフェッツと並び、私が最も尊敬するヴァイオリ二ストの1人だから。 その前橋汀子さんのリサイタル、一言で言えば、ホントに行って良かった!テクニック的には、今時の若手演奏家の方が余程ミスなく弾くだろう。しかし、これだけ語るべき何かを持っている演奏家は、彼らの間には殆どいない。そしてメロディ-ラインの音の美しいことと言ったら!速いヴィブラートに縁
取られた、シャープな美音の中に湛えられた哀感が胸に迫る。1943年生まれというから、御年72才。今も華のある人だ。その舞台姿は殊更に愛想を振りまくこともなく、堂々として美しい。又聴きに行きたいと強く思った。

行こう行こうと思いつつ、先延ばしにしていたニキ・ド・サンファルの大作品展。最終日の昨日になってようやく辿り着いた。全151作品をいちどきに観るのはさすがに疲れたが、やはり観て良かった。ニキ・ド・サンファルと言えばカラフルでふくよかなナナシリーズが有名だけれど、グロテスクだったりネガティヴな感情を反映させた作品も少なからずあり、その一つの前で「病的病的…」と嫌悪感を漂わせつつ呟いていたお客さんもいた。それが私の好きな作品でもあったのは、何をか言わんやである(笑)。彼女が造ったイタリアのトスカーナ地方にあるタロット・ガーデンは、4月から10月までオープンされている。しかし無制限に客が来て庭が傷むのを避けたいという作家の意向により、ガイドブックには一切掲載されてないそうだ。タロット・ガーデン…ロマンチックな響きの名を持つこの庭に、いつかは行ってみたい。

昨日、一昨日と葛西臨海公園でのアジアンイベントに出店する、インドネシア店のお手伝いをしてきた。イベントが始まったのは10日からだが、インドネシア雑貨店はこの2日間のみ。商品を持っている知人のお手伝い、お店番をしたのである。葛西臨海公園に行くのは初めて。水族園の存在は知っていたが、バーベキュー場もあれば観覧車も、鳥類園もあるというかなり見所、散策し甲斐のある広大な公園。改めてゆっくり来たい。東京駅での乗り継ぎがちょっと不便なのが難ではある。なにしろ500メートル以上あるのだから。こりゃ東京駅じゃないぜ、詐欺だ!などとブツクサ言いながら、商品の入ったスーツケースをガラガラと仏頂面で引きずって歩いたのも遠い昔のような…まだ一昨日の話である。来年はビーチもオープンするらしく、イベントの主催者は、夏もやりたいとの事。さてどうなる事やら…。日曜日はお天気にも恵まれ人出も多く、商品の売り上げもまあまあ。商売と言うのは天候に左右されるもの、とお商売やってる方々の苦労が少し分かった気がした。来てくれた友人知人達には
本当に感謝である。有り難うございました!

前回の投稿から大分間が空いてしまったが、この23、24日と、越後妻有のアートトリエンナーレに泊まりがけで行ってきた。大地の芸術祭として有名な、3年に1度の現代アートの祭典である。前から観たいと思ってはいたのだが、なにしろ広い場所に点在しているし、1人ではなかなか行く気になれなかったのだ。今回は写真関係の知人がツアーを企画してくれたので、その気になったのである。結果は、行ってほんとに良かった!好きな作品もそうでないものも含め、どこまでも広がる青々とした田園、豊かに実る稲穂、森林の深い緑や古い木造の建物と一体となったアート作品には、美術館やギャラリーで鑑賞するのとは全く別の味わいがある。そして無名の新人の作品も世界的にトップクラスのアート作品も、同時に鑑賞出来るというところがまた良い。個人的には、大巻さんの作品がとても良かった。暗闇の中、下から次々と上がってくる美しい球形が煙となって消えていくというもの。なぜか、いつまでも観ていたい気にさせられる。今回観たのは、実はごく一部に過ぎない。全部制覇しようと思
えば1週間は必要でしょうね。でもいつかやってみたい。そしてさすが米どころだけあってご飯はめちゃくちゃ美味しく、新鮮な野菜果物等、1泊とはいえ全てがある実に贅沢な旅だった。ここで得たものを体内に蓄積し、更なる向上を目指したいものだ。ガイドとしてずっとお付き合い下さった薮田さん、バスのドライバーさん、このツアーの企画、主催者の岩波さんに感謝!ほんとに有り難うございました。緑豊かな越後妻有から帰ってくると、東京の緑の少なさを痛感する。そして早くも涼しくなっている。夏は終わった。トリエンナーレの旅と共に。次は何をご報告出来ますことか…。

1日に始まった写真展も、終了まであと1週間に迫った。そのせいか、今日金曜日は次々と知人友人達が訪れ、嬉しさと同時に何やら目まぐるしかった。今回の写真展は、朝日、読売、毎日、東京と新聞4紙のギャラリー案内に掲載された。いっぺんに4紙もとは、今回始めての快挙。おかげ様で来廊者の評判も上々である。まだいらしてない方々、あと1週間です。是非ご覧下さい~!でないと損します(笑)いやホントに。自信作です。

写真展オープン2週目に突入!先週金曜日に続き、今日も真夏日である。先週末は、某新聞社記者で音楽ジャーナリストのI氏が来廊。当時、当方がその新聞社のカメラマンをしていた関係で、クラシック音楽家の取材で何度か一緒にお仕事する機会に恵まれ、それ以来だから15年振りだ。展示作品を観ながら「あのオペラはね…」等々、現在の音楽事情を伺いながらの音楽談義は最高に楽しかった。最後に、クロアチアの女流作曲家の生誕130年記念コンサートのチケットまで頂き、15年振りの再会は終了。これも写真と音楽、作品展が結んだ点と線(?)かなと思う。

昨日午前中、5日の毎日新聞で案内を見てというご老人が来られた。ギャラリー冬青は初めてという。この沿線にお住まいとかで、近所までタクシーを乗り付けての来廊である。作品は気に入って下さったようで、期間中また来たいとの事。いや嬉しくも有り難い事です。これだから作家業は辞められない、と思う。今日9日も終日在廊です。若人もそうでないものも皆来たれ~とまじないをかけてみよう(笑)いや真剣に。

写真展「Humoresque ~ボヘミアより~」昨日、無事オープンいたしました。ゴールデンウィーク中にも関わらず、夜のパーティーには沢山の方々が来て下さった。その時にもお話させて頂いたが、昨日5月1日はドヴォルザークの命日。そして有名なプラハの春国際音楽祭は、スメタナの命日5月12日に、スメタナの「わが祖国」の演奏で幕を開ける。5月という月に、この写真展を開く事が出来たのは最高に幸運であり、意味ある事だったと思う。昨日ご来廊の皆様、本当に有り難うございました。私は本日も在廊しています。宜しくお願いいたします。

今日の午後、明日からの作品展飾り付け作業が無事終了。我ながら美しい仕上がりで惚れ惚れとしてしまった。釘打ち等、実際的な作業自体はギャラリー冬青の高橋社長がやって下さった。前回もだが感謝!明日明後日、私は終日在廊。明日夜は7時より簡単ですがオープニングを開きます。お時間おありでしたら是非お越し下さい!お待ちしています。

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